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青天の霹靂【後編】ダッチ・チャレンジャー

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やっとこ“完璧の母親”を家に送り届け、

ほうほうのていで自宅に逃げ帰りビールを飲んでいると、

何やら裏の家が騒がしい・・・

夜も更けてこの寒空に数人の話し声が・・・笑い声も・・・

気にはなったが時間も時間、

「あ~どうか明日が穏やかで平穏な日でありますように」

寝た。


【デロデロデロデロ デッロ デロデロデロ!】


穏やかな朝は来なかった。

家じゅうが振動している。

「地震?」

「いや違うみたいやけど?」

月曜日の朝いつもどおりゴミ出し当番の私が家の裏に回ると・・・・

そこにはアイドリング中のダッジ・チャレンジャーがいた!

大排気量のV8エンジンが出す排気振動は凄まじく辺りの空気が脈動していた。


「分かった!裏の家のクルマや!」

「クルマで家が揺れるの?」

「ダッジ・チャレンジャーやからな」

「ダッジチャ・・ 何?」

「ほら、これ」

ジーン・シモンズばりにメイクをした金髪モヒカンのにーちゃんと一緒のチャレンジャーの写真を見せた。

「うわ!怖!モヒカンやん」

「いやそっちやなくてクルマのほう、アメ車やで!」

「裏のご主人そんな趣味あるの?」

「さあ~聞いたことないけど」


第一次4WDブームのときはブルーのハイラックスサーフ。

ワゴンが流行ればレガシーワゴンと律儀に追いかけてはいたけど・・・

普通、BMWとかメルセデスのCクラスとか間に何か挟まんかい?

いきなりダッジ・チャレンジャー

昨日まで白のクラウンやったのに・・・


「先輩のHさんも定年したらいきなり金髪でモヒカンにしてビックリしたもんね!」

「あ~あれはビックリしたな!まっちゃんもどう?とか言っとったな」



「裏のご主人もモヒカンにするんやろか。怖いなあ・・・・」

「せんやろ」




【デロデロデロデロデロ デロデロ】




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青天の霹靂 【前編】やれやれ

救急車
5日前の日曜日。

11月とは思えない穏やか日。

お昼ご飯を食べ過ぎたおふくろは腹ごなしに庭に出て草むしりを始めた。

1時間も経ったころさすがにしんどくなって一休みしようと、

縁側に上がり「よっこらせ」と横になった。

ポカポカと暖かい日差しを浴びてついうとうと・・・・

そこへ、おふくろと仲のいい近所のおばちゃん3人組が、

一緒に食べようとクリ饅頭を持ってやってきた。


ここからが大騒ぎの始まり・・・


縁側でひっくり返っているおふくろを見て・・・

容体も確認せず、よせばいいのに救急車を呼んだ


電話が鳴った。

「おかあさんが倒れたぞ!」

ビックリして実家に飛んでいくと・・・

平均年齢75歳を軽く越えた黒山の人だかり。

その人ごみの真ん中に回転灯を回した救急車が・・・

「落ち着けよ!縁側が倒れとってな今消防車に来てもらっておかあさんはもう乗っとる」

【あわてているのかボケてるのか、とにかくあんたが落ち着け。】

リアハッチを開けるとお馴染みのおばちゃん3人が心配そうに座ってる・・・

3人と入れ替わりに救急車に乗り込む。

物見遊山で集まった半分幽体離脱した年寄りたちを置いて、

とにかく病院へ・・・

3人組が泣き出したのでつられて皆泣き出す。

「次はわしや!」

「いや次は絶対私やわ」

かってに冥土行きの順番を決めだす者まで現われるしまつ。

救急車を取り囲んだ年寄りが危ないので長めにクラクションを鳴らして出発する救急車。

「プワ~ン♪」

いっせいに手を合わせ見送る野次馬。

【出棺やないって】


「なんで救急車に乗っとるの?」

事情の飲み込めていないおふくろと、

サイレンを鳴らし信号無視で突っ走る始めて経験に興奮ぎみの私を乗せ救急車は行く♪

「一応検査しましょう」

心電図・CTスキャン・MRI・血液検査etc

日曜日、日が暮れて真っ暗な待合で一人待った。

診察室に呼ばれ容体の説明が始まる・・・

「CTもMRIも栄養バランスもまったく問題なし。お母さん完璧やね!」




完璧な“おふくろ”を家に送る。

「あれ~」

「どうしたんや!?」

「私、長靴やわ!」



「やれやれ」

後編に続く・・・





フィアット プント【Fiat Punto】安普請の勝利

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もう20年近く前に一時【プント】に乗っていたことがある。

といってもこのクルマは長男の通勤用。

ただATだったため時折私のミニを乗っていくのでその日はプントが私の足になる♪

排気量1200cc スバル製CVT 5ドア(イラストは3ドア)

取り立てて騒ぐようなクルマではない・・・

イタリアにはフェラーリを筆頭に芸術品と呼べるクルマが多数存在する。

しかし私はイタリア車の真髄は【安物】にあると信じている。


国産ではなかなかお目にかかれないビビットなオレンジ。

グリルレスに6灯が精悍なフロントマスク。

【後にマイナーチェンジで不自然なグリルが付いてスズキの車になってしまった。

マイナーチェンジでカッコよくなったクルマを私は知らない】

単調になりがちなリアハッチを逆反りさせ、

立体感のあるフェンダーに続けるあたり流石♪

洗車をしながら細部を見ていくと面の張りがとても綺麗なことに気付く。

【物には魂が宿る】

近頃流行の縦型テールもプントが一番似合っている。

走ってみると日本車の信頼感やドイツ車の安定感は無い。

軽くて気軽な言ってみれば【安普請の勝利】

上まで回すといい音がする♪



美しい造形と不完全な工業製品が持つ摩訶不思議な魅力。

それがイタリア車の魅力。




















シトロエン2CV【Citroen 2CV】

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トライアンフTR4【Triumph TR4】やっぱりトラ♪

tr4_convert_20210911084635.jpg
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松岡信男

Author:松岡信男

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