フィアット リトモ130TC【FIAT RITMO130TC】

/ラスイチ/
どうもこの“最後の一つ“に昔っから弱い。
たしか(ムナーリ?)とかいう聞いたこともないスキーブーツを、
足が痛いのに我慢して履いていたことがある。
このときも確か「最後の一足ですよ♪」にやられた。
A112に乗っているとき、
手にしたリトモのカタログに【最後のアバルト】
とたんに気になりだしたリトモ。
「Mさぁ 今度の日曜日リトモ見に行かん?」
プジョー205、シトロエンAX、フィアットウーノ、ルノー5、
キャトルですら新車で買えたヨーロッパの小型車好きには
天国のようなひょっとしたら地獄のような時代である。
そんな時代においてもいささか古典的な方法でチューニングされた
【リトモアバルト】
さすがに当時でもインジェクション、スポーツカーならターボ全盛の時代に・・・
アバルトの手によるメカチューンのエンジン。
4ブランチのエキゾーストパイプ。
ウエーバー・サイドドラフト・ツインチョ-クキャブレター2基。
本家アバルトスポーツマフラー。
なによりもアバルトのサソリマークがあれば勝った気にはなる!
実際豪快を通り越して危ないほどの加速感。
したくもないのに急発進。
やりたくないのに空ぶかし。
顔も引きつる吸気音。
どこへ行くやら車に聞いてくれのトルクステア。
「こりゃ~いいわ!!!!!」と
Mと顔を見合わせたとたんエンジンストール・・・・・・。
店を出発して800mそこは大きな交差点のど真ん中。
脅したりすかしたりしてもエンジンは二度と快音を聞かせてはくれませんでした。
「行きはよいよい帰りは積車♪」
とんだリトモとの初遭遇でした。
「初デートで彼女の手をにぎる前に犬のフン踏んだ気分や」
一緒に行ってくれた優しいMの一言が胸に突き刺さる暖かな日曜日でした。
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