FC2ブログ

Alpine A110【アルピーヌA110】死ぬまでマニュアル

a110_convert_20190214104356.jpg
その日も例によって突然現れた師匠と師匠持参の缶コーヒーを飲みながら車談義に花を咲かせていた・・・

テレビには89年中嶋選手が土砂降りのオーストラリアグランプリで3位のパトレーゼを猛追するシーンが流れていた。

師匠のリクエストで「面白かったころのF1が見たい」

の一言で長い間押入れに突っ込んであった“ビデオデッキ“を引っ張り出す破目に・・・


「懐かしいですね雨で周回数が減らされなかったら絶対前のパトレーゼ抜いてましたよね!」

ところが肝心の主様といえば目の前で展開されるバトルには関心がないようで・・・

「師匠見ないんですか?ホコリ取るのに掃除機までかけたのに」

「今欲しいクルマがあるんや」

「出た!」

「今度はなんですか?一時四駆にご執心だったからジープとか?」

「A110や」

「アルピーヌA110? RRのトラクションを生かして鈴鹿スカイラインでも攻めるつもりですか」

「今度はミッドや」

「今度って?新型!」

「出たやろ あれがええ ただ問題ありじゃ」

「高いですもんね」

「金はどうでもなる・・・残念なことにマニュアルが無い」


師匠曰く・・・

長年マニュアル車に乗り乗り続けた者が(40年以上)クラッチ操作の無いオートマチック車に乗り換えると、

左足に十分な血液が行き渡らずやがて左足が“壊死”してしまい、

最悪の場合マニュアル車に乗れなくなってしまうという・・・


「だから涙を飲んで諦めたんじゃ 言っとくが金はなんとかなる!」

「はいはい♪」














スポンサーサイト

ルノー8ゴルディーニ【Renault 8 Gordini】青いクルマのメタボ♪

8_convert_20181022100423.jpg
「よぉ!」

妙にキーの高い聞き覚えのある声と揚げ物の美味そうな匂いに振り駆ると・・・

メタボがいた。

「松岡痩せたか?」

「お前こそ痩せたんとちゃうか?」

学生時分からコイツとは決まってこの会話から始まる♪

「俺2キロ痩せたぞハハハ♪」

ファミチキを口いっぱいに頬張りながら丸い身体を揺らして笑うMは幼馴染でクルマ好き。

「相変わらずアホなクルマ乗っとるか?」

「今はミニや」

「ミニってちっこいやつか昔の?色はやっぱり赤か♪」

「ちっこいやつや。色はガンメタやこの歳で赤もないやろ」

「そうかずっとお前が赤で俺が青やったからな」

「お前まだ青いクルマばっか乗っとるんか?」

「ちょっと前までルノー8乗っとった」

「8か!ええなぁ♪」

「あの青がたまらんくて思い切ってこうたけど(買ったけど)よう守りせんかった・・・」

「最高におもろいクルマやったけどデブにはキツイわ(笑)」

「ミニもデブにはキツイで(笑)」

「せやろな(笑)松岡お前また赤いクルマ乗れよ♪」

「せやな次は赤にするわ」

「絶対やぞ♪これやるわ」

一方的な約束と食べかけのファミチキを押し付けてMは帰っていった。

青いスイフトで・・・

























シトロエン2CV【Citroen 2CV】師匠“夏対策”する。その2

2cv_convert_20180804105826.jpg

「暑い!暑い!暑い!」

「師匠やめてくださいよ!よけい暑くなりますよ」

「お前はいい」

「何がいいんですか?」

「汗かきだろ汗をかけば涼しくなる」

「師匠も汗かけばいいじゃないですか」

「わしには汗をかく機能がない」

「・・・・・・・・・・そういえば今も汗かいてませんね」

「カラカラに乾燥してるから汗はかかないんじゃ」

「ミイラか?」



「トップを“すだれ”にするいつもの“夏仕様”でいいんですか?」

「今年は帰郷するつもりだからそれじゃもたん、もうちょっとなんとかしてくれ」


そこで・・・

少しでも熱を反射するように“すだれ”の上面をシルバーに塗装。

「え~なんかかっこ悪い」

「かっこつけてる場合ですか!」

2CVオーナーさんの夏対策を参考にリアハッチの左右に軟質ウレタンを挟んで、

ハンドルとキャッチを紐で結んでハッチを少し開ける。

2CVはリアの窓ガラスがはめ殺しなのでこれで風が抜ける。

ハンドルとシフトノブにタオルを巻く。

耳からも涼を“南部鉄瓶の風鈴”をつける。

そして今回の目玉

R0012870_convert_20180804113516.jpg

針金のフレームにネットが張ってあるシートクッション(?)

よくあるビーズタイプや麻素材よりもシートと体の間に空間ができて風が抜ける。

ランバーサポート機能もあり快適。

メッシュだしすき間が大きいのでそこへ保冷剤をタオルに包んで入れると・・・・・・

「あ~天国♪」

それになんといっても100円



「師匠どうですか?これでかかってこい猛暑ですよ!」

「止まったらどうする?走ってるときはいいが渋滞はどうする?」

「・・・・うちわと根性でしょう心頭滅却すれば・・・・・」



「デミオにする・・・」






「師匠・・・・・」









ランチャ ストラトス【Lancia Stratos】夢は成層圏を越えて・・・

stratos_convert_20180703090526.jpg
古い友達でYというのがいる。

こいつが無類のWRC好きつまり“ラリー好き”・・・

ラリーを語らせたら。いや語らせてはいけない!

「ミッコ・ヒルボネネンがターマックからグラベルに入ったところで石にヒットしたばっかりにLSDが・・・

ユハ・カンクネンは天才だ俺よりうまい・・・」


ラリーに疎い者には到底理解できない単語を連発しながら喋る喋る・・・

運転もスゴイ仕事で使ってるハイエースもドリフト。

軽トラもドリフト。

一度足首を痛めてしばらく車椅子生活だったが当然車椅子でもドリフト。

返却するころにはタイヤボロボロ

【やれやれ】

車歴もすごい

セリカに始まってランサー、パジェロ、ランタボ、インプレッサ、サファリ・・・

まさに“グラベルの王者”四つ年上の先輩である。

今でも当然マニュアル、そのせいかカミさんと仲がいい。

この前も突然やって来て・・・


「マニュアル乗っとるか?」

「おぉ!乗っとるでぇ死ぬまでマニュアルやし♪」

盛り上がっていた・・・

【なんだこの二人】

そのYに次は何に乗りたいと尋ねると・・・

「ランチャデルタ・インテグラーレやな」

出た予想どうりの答え。

またしばらく考えて・・・

「ランチャ・ストラトス♪」



【そりゃ無理だろ】






ポルシェ356【Porsche 356】空冷の誘惑

356_convert_20180616082627.jpg
ハスラーにうつつを抜かしていたらビートルが拗ねた。

人もクルマも構ってやらないと機嫌が悪くなる。


雨も上がり爽やかな朝、空高く聞こえるヒバリの声・・・

アクセルを2、3度あおりキーを捻る。

静寂を破るけたたましいエンジン音・・・・・・・・・・・

「あれ?」

「バッテリーか?」

ビートルのバッテリーはリヤシートの下普通のブースターケーブルじゃ届かない。

さっそく出勤前トイレに駆け込む寸前の次男を捕まえてひさびさの“早朝押しがけ”

「トイレにいかせてくれ!」

懇願する次男の“火事場の馬鹿力“のお陰でエンジン一発始動♪

人間切羽詰ると思わぬ力が出るものだ。

悪態をつきながらトイレに走る次男の背中に礼を言いビートルに乗り込む。

エンジンの安定した息遣いが聞こえる・・・

「少し走って充電したいとこだけど止まらないか心配やし・・・」

「そうだ♪カミさん今日は休みだって言ってたな!」


午前中の予定をすっ飛ばしてドライブ【自営はいい♪】

「なんで私も付き合うん?」

「まあまあ、止まったら押して・・いやいや気持ちのいい朝やからドライブでもどうかなっと♪」

「どこ行くの?」

「空冷エンジンの音を楽しみながら少し流してからどこかの喫茶店でモーニングでもいかがです?」

「私アンバーテールさんのパンが食べたい♪」

「了解出発!」


ところが走り出してみたら思った以上に塩梅が悪い。

信号でエンジン停止。

「えっビートルってアイドルストップ付いてるん?」

「付いてません、これは昔ながらのエンストです」


この後押しがけしても息を吹き返すことはなく路肩に寄せて主治医に引き取りに来ていただいた・・・

自宅から50mもないところだったので徒歩で帰還。

原因はバッテリーとプラグコードの劣化だった。


「どこが空冷エンジンの音を楽しんでからモーニングなん。
もう私二度とビートルには乗らへんから!それとアンバーテールさんのパン貸しやでね!」



「やれやれ」








プロフィール

松岡信男

Author:松岡信男

松岡信男イラストギャラリー

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR